プロフィール

わたなべちづるのプロフィール

■ 1958年 新潟県生まれ  
■ 1981年 国立弘前大学教育学部卒業後、小学校教諭。
■ 2009年より、介護福祉士として区内の高齢者ディサービスに勤務。
■ 地域の青少年健全育成の活動に参加。大山西町町会副会長・青少年部長。
■ 安心安全な食品を広める板橋の会代表。全国オーガニック給食フォーラム実行委員。
https://www.facebook.com/20221026organicschoollunchforum/ 
■ 日本の種子(たね)を守る会 会員
https://www.taneomamorukai.com/ 
■ 緑フォーラム事務局長 https://ameblo.jp/greenforum/ 
■ 東京朝鮮第三初級学校とともに歩む会共同代表 https://che3.ed.jp/ 
☆ 好きなことはアコーディオン演奏、海で泳ぐこと、自然栽培。高校時代はバトミントン部。

わたなべちづる 私の訴え

■教育学部を終えて小学校の教師になった私は、4年生と一緒に学びました。毎日子どもたちと笑ったり、泣いたり、話し合いをしたり・・・。そんなある日、「万引き事件」が起こりました。「うちの店から黙って持って行った12色の色鉛筆を橋の下に置いてあるお道具箱入れていた」と学校の向かいの文房具屋さんの店主が持ってきました。それが私のクラスの男の子のものだったのです。3人兄弟の一番上、母子家庭の子供でした。お母さんを呼び、その子と私と学年主任で面談をした時のことは今でも忘れません。「何が欲しいって言わないの。そしたら買ってあげるでしょ!」とお母さんは言います。家計が苦しく、自分たちのために遅くまで一生懸命働いているお母さんを、毎日弟や妹の面倒を見ながら待っている彼は、高価な色鉛筆を欲しいなどとはとても言えなかったのです。「子供の貧困」―教師である私にはどうすることもできない社会問題です。ちょうどその頃、緑の党を立ち上げ全国で運動を始めるというので、私はこんな社会を変える運動を決心して教育現場をあとにしました。「町に泣く子のいない、村に泣く母のいない社会をつくろう」と。

■介護保険制度が始まり、福祉はどうなっていくのだろうと思い、介護の現場で仕事を始めました。今は介護福祉士として区内のデイサービスで相談員の仕事をしています。介護保険を受ける一番の要因が認知症になった現在、高齢者自身が一番不安。それを抱える家族も大変です。私たち介護職の現状も厳しい介護現場。でも人らしく生きるために、幸せに生きるために必要な支援、ケアが「介護」だと思うのです。誰もが老いていく。生きてよかったと思える人生のために支え合い、助け合い、わかちあって生きたいと思うのです。